共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

都市水循環系におけるマイクロプラスチックの発生源分析と環境運命予測

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
19H00783
体系的課題番号
JP19H00783
配分額
(総額)
44,330,000円
(直接経費)
34,100,000円
(間接経費)
10,230,000円

各試料中の微小マイクロプラスチックの分析方法の開発では、下水、下水汚泥、河川表層水、水道水中の10μmのマイクロプラスチックを効率的に分析するための、FT-IRライブラリの作成、夾雑物除去、前処理方法の開発などを行った。染色法によるマイクロファイバーの分析方法の開発では、落射型蛍光顕微鏡を用いた蛍光染色検出法の適用可能性の検討を進めており、特に、下水試料中に存在する夾雑物の除去方法を検討した。
道路面での存在量と降雨による洗い流し量の把握では、東京港湾内の運河部において、降雨後と晴天時に採水調査を実施した。降雨後試料については、下水マーカーの糞便指標微生物や直鎖アルキルベンゼンとコプロスタノールの分析を行い越流した下水の影響を受けていることを確認した。また、調布市内の高速道路からの降雨時道路排水、晴天時の流入水と二次処理放流水を採取して、10μum-5mmのマイクロプラスチックの分析を行った。また、世田谷区において道路排水の雨水浸透施設(雨水枡)内の堆積物を採取して、マイクロプラスチック分析のための有機物分解と比重分離の前処理を行った。
実験室に洗濯機を設置し、繊維状のマイクロプラスチックの排出量実験を行った結果を日本水環境学会で口頭発表した(パルセーター型洗濯機による繊維状マイクロプラスチックの排出量実験)。また、マイクロプラスチックへの吸着が懸念されるペルおよびポリフルオロアルキル物質の挙動調査を水道水源で行った結果を環境衛生工学研究に発表した(沖縄県の水道水源とその浄水処理工程におけるペルおよびポリフルオロアルキル物質(PFASs)の挙動調査)。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H00783
ID情報
  • 課題番号 : 19H00783
  • 体系的課題番号 : JP19H00783

この研究課題の成果一覧

MISC

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