2008年1月
「日露戦時公債の発行とその影響」
東アジア近代史学会編『日露戦争と東アジア世界』
- 開始ページ
- 331-354
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- ゆまに書房
この論文は、日露戦時公債の発行過程を検討した上で、戦時公債の発行による状況変化が政策当事者の政策構想に与えた影響について、鉄道国有化に着目して検討した。そして、日露戦争直後に大蔵省・日銀が巨額の公債発行が可能であると判断した背景には、外債をめぐる状況変化に加え、外資による戦費散布に伴う国内金融市場拡大など内債をめぐる状況の変化があったことを明らかにした。