共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

慢性疾患患者のQOL改善のためのインタラクティブ・パーソナライズドお笑いシステム

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

課題番号
20H04287
体系的番号
JP20H04287
配分額
(総額)
17,550,000円
(直接経費)
13,500,000円
(間接経費)
4,050,000円

研究達成に必要なシステムの構築や実施方法の検討を行うため,特に以下の項目について実施した.複数台のロボットを1台の計算機で同時に制御するソフトウェアのプロトタイプの開発において,ロボット毎の発話データとロボットの各部分の動きを同期を取る方法を検討した.これは,リアルタイムで複数台のロボットそれぞれの発話データおよび動作データを生成し,全ロボットを同時に制御する場合と,事前に生成された決められた長さの完結する脚本について順次各ロボットに各時点で必要なデータを同期を取りながら送信し,全ロボットを制御する場合の,2通りの制御を実現するものである.この制御システムによって,視聴者の反応を常時検出し,その内容に適応した発話データと動作データをリアルタイムで生成しながらロボットを制御する方法と,事前に収集および推測した視聴者の特性に基づいて完結した全発話データと動作データを事前に生成し,必要に応じて発話データと動作データをロボットへ送信する方法を用いた,2通りの実験が実施できる.一方で,漫才とコントの文字データと笑いの生じている箇所を記述したデータを生成し,面白さの評価値を含めたデータを生成した.さらには,従来の漫才とコントの分類を統合して評価する方法を考案し,その有効性を検証した.このことによって,広く使われている漫才とコントの分類に関係なく,発話および動作によって視聴者を笑わせる内容という,より幅広い観点から,既存の漫才グループとコントグループの類似性を検出できることも明らかになった.さらには,より長期の時間経過後の人気の予測も行い,本研究で用いるお笑いの特徴量の有効性を検証した.これによって,既に明らかになっていた本研究の手法がその瞬間の評価に有効なだけでなく,より長期的かつその時点でのお笑いの視聴者以外の人達による印象および評価についても有効であることが判明した.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H04287
ID情報
  • 課題番号 : 20H04287
  • 体系的番号 : JP20H04287