2014年
発達性ディスレクシアと診断された児童の併存症と初診時の主訴の検討
LD研究
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- 巻
- 23
- 号
- 3
- 開始ページ
- 340
- 終了ページ
- 346
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本LD学会
クリニックにおいて、Developmental Dyslexia(DD)と診断された児童の併存症と、初診時に保護者から挙げられた主訴について検討した。診断された児童は2002年から2012までに53名(男児48名、女児5名)であった。このうち注意欠陥性多動障害(AD/HD)を併存していた児童は38名(71.7%)、広汎性発達障害を併存していた児童は18名(34/0%)であった。AD/HDとPDDの両方を併存していた児童は17名(32.1%)であった。DDのみの診断を受けていたのは14名(26.4%)であった。初診時の主訴については、全体では行動面の主訴と学習面の主訴はほぼ同数であるが、DDのみの児童の主訴では学習面について主訴が圧倒的に多く、DDにAD/HDやPDDが併存すると行動面の問題を主訴として挙げる保護者が多いことが分かった。学習面での問題は、「文字を読むのが苦手」「書字が苦手」「学業不振」といったものが多く挙げられた。行動面では、「落ち着きのなさ」が多く挙げられた。
- ID情報
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- ISSN : 1346-5716
- 医中誌Web ID : 2015036724