基本情報

所属
大阪府環境管理室 環境保全課
学位
大阪大学博士(理学)(大阪大学)

J-GLOBAL ID
200901099622895280
researchmap会員ID
6000009635

外部リンク

Dr. Nishimura Takashi is a renowned environmental scientist all on his own who treated such as asbestos, benzopyrene, heavy metals, pesticides (chloropicrin etc.) ,  persistent organic pollutants and PM2.5 when they were mostly unregulated. He lectured for thousand students majored in chemical engineering as a guest associate professor at Osaka University. He also developed the patent purifying method of NO2(cause for idiopathic pulmonary fibrosis) with waste wooden materials and produced bioethanol using with them. This recycle system for decarbonized society is taught in elementary and junior high schools in Japan. His research paper "Behavior of atmospheric PCDDs and PCDFs in osaka " was first described the impact of meteorological parameters on their concentrations and spread to about 180 countries with the libraries in Oxford University, Harvard University and so on . Studies on AhR(Dioxin Receptor) have improved Immunology, lead to therapies for Alzheimer's disease, Parkinson's disease, cancer, sarcoma, leukemia, HIV, ALS, heart disease, diabetes, glaucoma and so on.Furthermore, many researches were published in Japanese major newspapers.The risks of home incinerations for Dioxins and using Phenylenediamines as hair dye were indicated by him. Recently, he establishes the monitoring method of Divinylbenzenes which react actively with ozone.  Please read his papers downloaded for free over tens of thousands times, that will be useful to protect global environment including Africa and other developing regions. By the way, do you know that he usually works as a public officer of Osaka Prefecture and was conferred the Medal of Honor for Philanthropy from the Emperor?

  

主要業績について
1.平成5年度化学物質分析法開発調査報告書(環境庁,pp.245-260,1994)
本分析方法は国内初の環境大気中ペンタクロロベンゼン・ヘキサクロロベンゼン汚染全国調査に用いられ、検出データ(特にペンタクロロベンゼンは世界的にも貴重)はストックホルム条約(POPs条約)における国内汚染の基礎データ。衛生試験法にも引用された。
2.排ガス中の有害物質の測定方法の検討(Ⅰ)(Ⅱ)(環境化学,pp.605pp.637,1995)
本論文のアニリン類・クロロニトロベンゼンの分析法は長らく大阪府生活環境等の保全条例の公定法であった。関連記事が日本経済新聞に掲載された。
3.GC/MSによる環境大気中のクロロピクリンの分析(大阪府所報,pp.39-42,1996)
かつて化学兵器として使用され、燻蒸剤としてPRTRの届出排出量が多く、散布時に汚染事故の多いクロロピクリンを世界で初めて質量分析した。国内初の大気汚染全国調査に用いられた。さらに低濃度域の実測データが必要である。
4.フェニレンジアミンの測定法(環境化学,1997)

染毛剤に使用され、アレルギー性疾患が世界で多数報告されているフェニレンジアミンのHPLCによる測定法。

5.環境大気中のダイオキシン類の挙動(環境化学,pp.759-767,1998)
気象条件を考慮した発生源からのダイオキシン類の暴露を世界で初めて示した。産経新聞に啓発記事を掲載し、NHKから取材を受けた。論文中の環境庁未規制モニタリング調査データ(環境基準設定の根拠データ)の被引用は計測不能なほど多数である。また、本論文は世界約180ヵ国・500以上の大学、国立・州立図書館、研究所、国連機関等に所蔵されている。世界で、農薬、多環芳香族炭化水素類等にも適用され、地域・全地球的汚染に風向風速や気温などが大きく関与していることがわかってきている。ネットのPAA機能(People Also Ask)の回答にも多用されている。Google Scholarで引用文献を最近までたどると、環境ではCO2(IPCC報告書含む)、biodiversity、マイクロ・ナノプラスチックなど、医学ではアルツハイマー病・パーキンソン病、p53、TLR、GDF15、PD-1、CDK4/6などの免疫応答等多岐に渡るテーマに広がっていた。AhRを通してほとんどのノーベル生理医学賞のテーマと関連付けられ、世界の医学に貢献できた。

6.ICP-MSによる水質中15微量元素の同時定量(大阪府所報,pp.43-53,2002)
水道や温泉分析の基礎データとして用いられている。溶存・懸濁分析は今でも重要である。
7.木材表面における二酸化窒素の浄化作用と還元性雰囲気の醸成(大阪府所報,pp.49-55,2003)
スギ・ヒノキ等の有効利用のため(適切な間伐により花粉症対策も)、二酸化窒素浄化能について検討した。毎日新聞や木材系の業界紙に掲載された。また、研究成果は阪大の基礎工学PBLや小中学校の教材として用いられ、農林水産省や京都大学が発展させている。なお、オゾンやホルムアルデヒドも同時に浄化できる。二酸化窒素は有効な治療法が少ない突発性肺線維症の原因でもある。

8.環境大気中のジビニルベンゼン測定方法(環境省平成25年度化学物質分析法開発調査報告書,2013)

オゾン反応性が高く測定法の開発が困難であったジビニルベンゼンの測定方法を世界で初めて開発した。

これらは主に日本語のため総引用数は少ないが、いずれも10年以上にわたって引用され、参考とされている。世界的にも先駆的な業績が多く、海外の大学図書館でも上位に検索結果が表示される。これらのエッセンスを博士論文(2008)にまとめており、阪大電子図書館からダウンロードできる。(月間ダウンロードランキング最高20位、2009年からの累計数千回)

なお、卒論では、地球温暖化対策のため、ゼオライトへの二酸化炭素の吸着平衡を研究しました。

アフリカなどでは、電子ごみ等による重金属やPOPsによる環境汚染が広がっており、アスベスト・フェニレンジアミン・ベンゾピレン・PM2.5等も含め、日本において多くが未規制の頃に行った私の研究が役に立ち、汚染が解消することを願っている。
最近は、世界的に問題視されている光化学オキシダントの年平均濃度の上昇と健康影響について調査している。日本では、NOx・VOC等の濃度減少により、光化学オキシダントの年最高値は低下傾向にあり、主に海外からの移流による環境基準値未満の低濃度域の底上げが、年平均値上昇要因と考えられる。また、年間死亡数に占める呼吸器系疾患の割合はこの20年で特に増加していないことがわかった。【資料公開】にいくつか公開しています。

 


経歴

  3

MISC

  16

講演・口頭発表等

  4

社会貢献活動

  4

メディア報道

  6

その他

  97