講演・口頭発表等

招待有り 国際会議
2018年7月1日

On the Qar?-tamgh? (Black Seal) of the Ilkhanate: Its Meaning, Image, and Semiosis

Designing Voices and Letters: The Mongols as an Empire of Communication
  • YOKKAICHI Yasuhiro

記述言語
英語
会議種別
口頭発表(招待・特別)
主催者
中央大学学術シンポジウム「グローバル文化史の試み」
開催地
中央大学, 東京

このシンポジウム「声と文字とをデザインする ――コミュニケーション帝国としてのモンゴル ――」は、政治権力とコミュニケーション体系との複雑な関係について議論する場であり、その焦点をモンゴル帝国(1206~1368年)に定めている。この種の関係の歴史的展開は、例えばハロルド・イニスの代表作『帝国とコミュニケーション』などによって、すでに詳細に研究されている。しかしイニスの叙述は、古代から中世を経て近代に至る「西洋」の発展を叙述しながら、必要に応じて「その他」に言及するというヘーゲル的な古典史観を超えてはいない。このシンポジウムは、イニスの後は例えばフリードリヒ・キットラーへと受け継がれたこの長きに亘る議論の「脱西洋中心主義化」を図ることで、この問題に新たな光を当てようとするものである。「西洋」と「その他」とを包括し、コミュニケーション体系においても際立った多様性を見せていたモンゴル帝国は、その格好の題材となる。

リンク情報
URL
http://www.chuo-u.ac.jp/research/institutes/culturalscience/activity/symposium/symposium01/