MISC

2002年

ブドウ‘博多ホワイト’の渋味と可溶性タンニンとの関係

福岡県農業総合試験場研究報告
  • 白石美樹夫
  • ,
  • 粟村光男
  • ,
  • 平川信之
  • ,
  • 井桶昭宏

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開始ページ
40
終了ページ
44
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
福岡県農業総合試験場

欧州種系品種であるブドウ'博多ホワイト'を用いて生食用果実の渋味発生に関与している可溶性タンニン(以下STと略す)について、官能による渋味の判定程度との関係、整枝法の影響、果実内分布様相について調査した。ブドウ果肉中のST含量は、搾汁した果汁中のST含量をFolin-Denis法で測定することによって推定できた。果汁ST含量に影響を及ぼす要因では樹間が有意であったのに対し、樹内(果房間)および樹間と樹内間の交互作用は有意でなかった。また、マンソン、短梢および長梢の各整枝法を比較した場合、短梢整枝法において果汁中のST含量が高い傾向が認められた。果汁ST含量と渋味官能値との間に強い相関は認められなかったが、果汁ST含量が54mg/100mL(剥皮して搾汁した場合)あるいは60mg/100mL(剥皮せずに搾汁した場合)を越えると高頻度に渋味が感知された。果実縦断面のタンニンプリントでは、果心および果皮部位で濃青黒の発色が認められたのに対し、果肉部位での発色は僅かであったことから果実内部におけるSTの分布には局在性が認められた。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40005560301
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10485504
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/6383925
URL
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ID情報
  • ISSN : 1341-4593
  • CiNii Articles ID : 40005560301
  • CiNii Books ID : AN10485504

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