2017年4月 - 2021年3月
アスリート競技力向上認知行動療法e-learningシステムの研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本年度は各校の倫理審査による研究許可を受けて,本研究システム「アスリート競技力向上認知行動療法e-learningシステム」の被験者による実験に入った。実験は大阪産業大学と徳山大学で実施の予定であったが,分担研究者の異動による研究計画の変更のため,大阪産業大学のみで選出された13名の被験者によって2019年4月以降,2019年10月下旬まで実施された。
被験者の内6名(男子4名,女子2名)が実際のシステムにログインした。その6名の競技不安尺度(TAIS)アンケートの分布で特徴的な点は,「試合の結果が気になる」「ゆううつな気持ちになる」タイプが6名中5名該当し, 身体症状の「顔がこわばってくる」「身震いがする」については,ほとんどが該当しなかった。また「試合内容が悪いのではないかと不安になる」「失敗やミスが心配になる」「監督や仲間をがっかりさせるのではないかと不安になる」等の質問は結果が分かれた。これらの結果から,被験者は身体症状が出ないまでも,ある程度競技不安を抱えていることが明らかになった。本研究で実装したeラーニングシステムの5週間の自己学習コンテンツへの終了率は16%にとどまり,最終的な5週間の認知行動記録に到達した学生は0人となった。記録が続かなかった被験者への聞き取りでは「やりかたが不明瞭で,強制もされなかったので,忘れてしまった」とのことであった。
一般的なeラーニングシステムの欠点である自己学習が継続しない弱点が現れ,統計的なデータが集められない結果に終わった。被験者への自己学習の手法の効率の良い伝達は課題である。実験遂行の問題は,別の要因として研究分担者の多忙等があるが,次年度は解消される予定である。この問題の解消と実験継続を目的として,1カ年の研究継続を申請した。
被験者の内6名(男子4名,女子2名)が実際のシステムにログインした。その6名の競技不安尺度(TAIS)アンケートの分布で特徴的な点は,「試合の結果が気になる」「ゆううつな気持ちになる」タイプが6名中5名該当し, 身体症状の「顔がこわばってくる」「身震いがする」については,ほとんどが該当しなかった。また「試合内容が悪いのではないかと不安になる」「失敗やミスが心配になる」「監督や仲間をがっかりさせるのではないかと不安になる」等の質問は結果が分かれた。これらの結果から,被験者は身体症状が出ないまでも,ある程度競技不安を抱えていることが明らかになった。本研究で実装したeラーニングシステムの5週間の自己学習コンテンツへの終了率は16%にとどまり,最終的な5週間の認知行動記録に到達した学生は0人となった。記録が続かなかった被験者への聞き取りでは「やりかたが不明瞭で,強制もされなかったので,忘れてしまった」とのことであった。
一般的なeラーニングシステムの欠点である自己学習が継続しない弱点が現れ,統計的なデータが集められない結果に終わった。被験者への自己学習の手法の効率の良い伝達は課題である。実験遂行の問題は,別の要因として研究分担者の多忙等があるが,次年度は解消される予定である。この問題の解消と実験継続を目的として,1カ年の研究継続を申請した。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K00491
この研究課題の成果一覧
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論文
3-
大阪産業大学 人間環境論集 (21) 93-100 2022年3月
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大阪産業大学人間環境論集 (20) 13-23 2021年3月 査読有り
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Proceeding in The First International Conference on Digital Practice for Science, Technology, Education, and Management 1 6-10 2018年5月 査読有り