2019年6月
女性の腹圧性尿失禁症状の改善を目的とした膀胱頸部挙上作用を有する下着の評価者盲検無作為化比較試験
日本排尿機能学会誌
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- 巻
- 29
- 号
- 2
- 開始ページ
- 426
- 終了ページ
- 434
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本排尿機能学会
目的:膀胱頸部の挙上に特化した構造を有する開発下着の着用による尿失禁症状の改善効果を、評価者盲検無作為化比較試験により、サポート力を有しない一般下着、および予備的研究において尿失禁改善効果が報告されているサポート下着と比較すること。対象:週1回以上の腹圧性尿失禁症状を有する30〜50歳代の女性90名。方法:対象者を一般下着、開発下着、サポート下着の3群に無作為に割付け、12週間の着用前後の尿失禁回数/週、1時間パッドテスト失禁量、国際尿失禁会議質問票スコアを比較した。結果:着用12週後、尿失禁回数/週と1時間パッドテスト失禁量がともに50%以上減少した事例数の割合は、開発下着群59.3%(16/27名)、サポート下着群61.5%(16/26名)であり、有意差は認められなかったものの(P=0.097、0.071)、一般下着群36.0%(9/25名)より高かった。結論:開発下着はサポート下着とともに、尿失禁症状の改善に有用である可能性が示された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1347-6513
- 医中誌Web ID : 2020006748