基本情報

所属
立教大学 文学部 史学科 日本史学専修 准教授
学位
博士(文学)(東京大学)

研究者番号
00726573
J-GLOBAL ID
200901060801319263

日本中世史、とくに10~14世紀(平安後期~鎌倉期)を対象にして研究を進めています。研究テーマでいえば、中世史料論・法社会史・史学史を主な専門としています。

(1)文書機能論からみた日本文書史-「書状」を中心に-
(2)紛争解決という視点からみた日本中世の法秩序-「権門裁判」「口入」の視点から-
(3)日本封建制論・古文書学を中心とした近代史学史-朝河貫一を中心に-

の三つを主要テーマとしています。

「中世の古文書が当時実際にどのように使われていたのか」「中世の人々は文書をどのように利用して目の前の紛争を解決しようとしていたのか」という文書機能論を切り口にして、中世の人々にとっての文書(文字)利用や紛争解決・法秩序の実態を問いなおす研究を博士論文としてまとめ、単著『日本中世初期の文書と訴訟』(山川出版社、2012年)を刊行しました。最近では、書状やそこにみえる「人と人とのつながり」から中世の政治社会、特に鎌倉幕府の位置づけを捉えなおす研究をしています。東アジア比較古文書学・比較法制史、日本社会における「文書」・「法」受容のあり方に関心があります。

以上のように、中世の法秩序の実態面を解明するとともに、(必ずしもその実態とは一致しない)近代・現代人の抱く中世社会像がどのように形成されてきたかというヒストリオグラフィー(歴史叙述・史学史)の問題に関心をもっています。過去の人びとがどのような問題関心(偏見)にとらわれていたのかを明らかにすることは、現在の私たち自身がどのような偏見にとらわれているのかを自覚するためにも必要です。そうすることで近代(現代)的なモノの見方(「国家」や「法」など)にも揺さぶりをかけることができるかもしれません。

こうして「中世」をめぐる近代史学史に関心をもっています。具体的には英語圏における比較封建制論の先駆者の一人である朝河貫一の史学史的再検討に関する論文を発表しています。

こうした関心と並行して、朝河貫一をはじめとした歴史家のアーカイブズ(手紙・日記・蔵書など含む)をどのように利用するのかという「史学史史料論」の構築に関心をもつとともに、「史学史」という観点から新しい歴史学の研究・教育の方法を考えたいと思っています

経歴

  11

書籍等出版物

  11

論文

  47

MISC

  28

講演・口頭発表等

  39

担当経験のある科目(授業)

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  21

社会貢献活動

  2