2012年8月10日
薬物治療の根拠と理論 薬物治療と生物学的・薬理学的理解とのクロストーク
臨床精神薬理
- ,
- 巻
- 15
- 号
- 8
- 開始ページ
- 1267
- 終了ページ
- 1275
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)星和書店
臨床に従事する精神科医師として、合理的な薬物治療を実践するための根拠や理論を理解することは重要である。多くの精神疾患の正確な病態はいまだ不明であり、数多くの病態仮説が提唱されている。統合失調症に関しては、現在でも最も有力な仮説であるドパミン仮説に基づいて多くの抗精神病薬が開発されてきたが、十分な利益を受けられない患者が存在する。ドパミン仮説を超えた新規の作用機序をもつ統合失調症治療薬の開発が進められているが、今のところ成功には至っていない。ゲノム多様性に関する研究により統合失調症の遺伝要因が明らかにされつつあり、その発症機序が解明されれば、根治療法の開発につながる可能性がある。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1343-3474
- 医中誌Web ID : 2012299684
- J-Global ID : 201202278028772535