2008年6月15日
【脳とサイトカイン 基礎と臨床】 統合失調症におけるサイトカインの機能と役割
Brain Medical
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- 巻
- 20
- 号
- 2
- 開始ページ
- 167
- 終了ページ
- 172
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)メディカルレビュー社
統合失調症に対する疫学研究から、妊娠母体のウイルス感染や周産期障害が本疾患の発症リスクを上昇させることが報告されている。それゆえ、免疫・炎症と統合失調症との関係が仮説され、その媒介分子であるサイトカインに注目が集まっている。サイトカインは、免疫系での分子群に加えて、細胞増殖因子や神経栄養因子などを含めると、その総数は100近くに及び、種々の神経細胞の分化、発達、細胞死を調節していることが知られていた。したがって、サイトカインの機能障害は、脳発達や脳機能障害に結び付くのである。本章では、統合失調症の発症や病態に関与するかもしれないサイトカインに着目して、その活性の相違点やその動物モデルについて紹介したい。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0915-5759
- 医中誌Web ID : 2008272305
- J-Global ID : 200902253270477949
- CiNii Articles ID : 10028262384