論文

査読有り 筆頭著者
2003年9月

「スハルト開発体制下の都市住民組織を媒介とした住民情報管理-東ジャカルタ市のRT/RWを事例として」

『日本都市社会学会年報』
  • 小林和夫

21
開始ページ
97
終了ページ
115
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)

本稿では,スハルト新秩序体制の住民組織RT/RWが果たしてきた機能を,応募者による東ジャカルタ市のフィールドワークの成果をふまえて考察した.
分析の結果,RT/RWの役員による住民の情報管理がスハルト体制の地域における統合や動員の基底をなしていること,クルラハン政府,陸軍分郡支部,郡警察の監視体制のもとで,RT/RWが中間集団として機能し,国家と住民を媒介しながらスハルト政権を巧妙に支えていたことが窺えた.

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