MISC

2008年

いじめ場面における傍観者の役割取得と共感が自身のいじめ関連行動に及ぼす影響

広島大学心理学研究
  • 蔵永 瞳
  • ,
  • 片山 香
  • ,
  • 樋口匡貴
  • ,
  • 深田博己

8
開始ページ
41
終了ページ
51
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15027/26787
出版者・発行元
広島大学大学院教育学研究科心理学講座

大学生を対象に, いじめ場面における傍観者の役割取得と共感が傍観者自身のいじめ関連行動に及ぼす影響について検討を行った。調査においては, 役割取得と共感の対象として, いじめ場面における加害者, 被害者, 観衆, 傍観者の4者を仮定した。243名を対象としたシナリオ法を用いた質問紙調査を行った結果, 役割取得は加害者, 被害者, 観衆, 傍観者の4者全てに対して生じていたのに比べて, 共感は加害者, 被害者, 傍観者の3者に対してのみ生じていた。さらに, 傍観者のいじめ関連行動には, 「はやしたて行動」, 「被害者援助行動」, 「傍観行動」の3種類があり, このうち「はやしたて行動」はいじめ場面においては生じないことが示された。これらの変数を用いて因果モデルを検討した結果, いじめ関連行動に対して影響を持つのは, 共感よりもむしろ役割取得であることが示された。また, 傍観者に対する役割取得は被害者援助行動を抑制, 傍観行動を促進し, それとは逆に被害者に対する役割取得は被害者援助行動を促進, 傍観行動を抑制することが明らかとなった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15027/26787
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120001385185
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11616129
ID情報
  • DOI : 10.15027/26787
  • ISSN : 1347-1619
  • CiNii Articles ID : 120001385185
  • CiNii Books ID : AA11616129

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