2021年4月 - 2024年3月
社会から孤立した者はなぜ無差別殺傷を行うのか―その予防に向けて―
日本学術振興会 科学研究費 基盤研究(C) 基盤研究(C) 社会心理学関連
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,160,000円
- (直接経費)
- 3,200,000円
- (間接経費)
- 960,000円
- 資金種別
- 競争的資金
社会から排斥されて孤立した者による無差別な殺傷事件は度々発生しているが,その事前防止は困難とされている。無差別殺傷事件に関するこれまでの研究では,社会からの排斥や孤立が暴力のトリガーであることは指摘していても,無差別な殺傷に至る機序までは解明されていない。本研究では,そもそも他責的傾向などがあり,かつ集団実体性の認識(集団のまとまりの程度,これが高いとまとまりのある実体として認識される)が高い者が所属集団から排斥された際,集団全体に無差別な報復攻撃を行うという仮説を立て,テキストマイニングや構造方程式モデリングなどで検証し,排斥・孤立の報復としての無差別殺傷を予防する道を拓く。