2016年4月 - 2019年3月
MEMSとDNA融合プロセスによる光電気複合型ナノポアセンサデバイスの基盤構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
DNAナノ構造を利用し直径30nmの金ナノ粒子二量体を形成し,表面増強ラマン分光(SERS)による分子由来のシグナルの高感度検出に成功した。粒子径の最適化により,単一の二量体構造を用いて単一のDNAオリゴマーの検出と単一のアデニン塩基の検出・識別が可能であることを明らかにした。50%を超える収率で基板上の所望位置へのDNAナノ構造を固定化に成功した。Heイオンビームを用いてDNA塩基計測に最適な1.5-2nmのグラフェンナノポアを再現性良く形成し、作製したナノポアを用いてイオン電流によるDNAセンシングに成功した。以上より,光電気複合型ナノポアセンサデバイス実現に必要な基盤技術構築を完了した。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H03841