2007年12月
Fra clienti e dipendenti: il monastero di San Salvatore al Monte Amiata e le strategie dei testimoni nei secoli VIII e IX［庇護民と従属民のあいだ——８・９世紀モンテ・アミアータ修道院の証人戦略をめぐって——］
Mario Marrocchi, Carlo Prezzolini (eds.), “La Tuscia nell’alto e pieno medioevo. Fonti e temi storiografici “territoriali” e “generali” in memoria di Wilhelm Kurze)” (Millennio Medievale 68)［中世初期・盛期のトスカーナ地方：「地域」史研究と「一般」史研究の資料と主題。ヴィルヘルム・クルツェ教授追悼記念論集］
- 開始ページ
- 103
- 終了ページ
- 124
- 記述言語
- イタリア語
- 掲載種別
- 研究論文（国際会議プロシーディングス）
- 出版者・発行元
- Sismel – Edizioni del Galluzzo 社
この論文は，「8・9世紀モンテ・アミアータ修道院の証人戦略と領民支配」をさらに練り上げたイタリア語の論考である。修道院は在地の小領主などを特権的庇護民として受け入れる一方で，貧困化する農民を従属的労働力として取り込んだ。修道院長が定期的に組織した文書作成集会は，これらの有力庇護民にとり社会・経済的に没落していく農民層と自らの差異を際だたせるとともに，自身と修道院長との特権的な庇護関係を再確認する場として機能した。