乙黒 亮
オトグロ リョウ (Ryo Otoguro)
更新日: 09/21
基本情報
- 所属
- 早稲田大学 法学学術院 教授
- 学位
-
PhD(University of Essex)
- J-GLOBAL ID
- 200901001553919023
- researchmap会員ID
- 6000016479
- 外部リンク
言語学の中でも理論言語学が専門で,特に形態論,統語論とそれらのインターフェイスを中心に研究をしています.理論的には形態論におけるパラダイム基盤具現的形態論(paradigm-based realisational morphology)を制約に基づく数理的文法理論である語彙機能文法(Lexical-Functional Grammar)に取り込む提案をしています.これまで研究してきた言語現象は,格と一致,接語,動詞の屈折形態,モダリティ,否定などが挙げられます.特に対象とする言語は限定していませんが,母語である日本語や,英語・アイスランド語を中心にゲルマン語派全般,ヨーロッパポルトガル語を初めとするロマンス諸語,ヒンディ・ウルドゥ語などのインド・アーリア語派について研究を進めてきました.
また,ヒトの持つ言語能力を心理的実在性を持ったメカニズムでモデル化し解明するということも,長期的な研究課題として持っています.より具体的には,ヒトが持つ概念を複雑化・構造化する能力がどのように言語能力・言語構造に写像されるのかを,関数によって対応づけられる並列的な言語構造を仮定することで解明しようと試みています.さらにこのような枠組みは,概念構造とひじょうに透明性の高い対応関係を持つ原始的な言語構造から,より複雑な記号操作を伴った言語構造へのなだらかな移行をモデル化することが可能であり,近年盛んになりつつある言語進化の研究への貢献も期待できます.
教育面では法学部の語学教養系の教員として大学に所属していますので,学部では語学科目としての「英語」と言語情報副専攻の科目である「認知科学としての言語研究」に関する講義とゼミを担当しています.また全学向けに開講されている統語論と言語類型論,国際教養学部において英語で行われるLinguistic Typologyの講義も担当しています.
また,ヒトの持つ言語能力を心理的実在性を持ったメカニズムでモデル化し解明するということも,長期的な研究課題として持っています.より具体的には,ヒトが持つ概念を複雑化・構造化する能力がどのように言語能力・言語構造に写像されるのかを,関数によって対応づけられる並列的な言語構造を仮定することで解明しようと試みています.さらにこのような枠組みは,概念構造とひじょうに透明性の高い対応関係を持つ原始的な言語構造から,より複雑な記号操作を伴った言語構造へのなだらかな移行をモデル化することが可能であり,近年盛んになりつつある言語進化の研究への貢献も期待できます.
教育面では法学部の語学教養系の教員として大学に所属していますので,学部では語学科目としての「英語」と言語情報副専攻の科目である「認知科学としての言語研究」に関する講義とゼミを担当しています.また全学向けに開講されている統語論と言語類型論,国際教養学部において英語で行われるLinguistic Typologyの講義も担当しています.
研究キーワード
5研究分野
2経歴
8-
2018年4月 - 現在
-
2012年4月 - 2018年3月
-
2009年4月 - 2012年3月
-
2009年4月 - 2012年3月
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2006年4月 - 2009年3月
-
2006年4月 - 2009年3月
-
2005年8月 - 2006年2月
学歴
4-
2002年10月 - 2006年1月
-
2001年10月 - 2002年9月
-
1997年4月 - 2001年3月
-
2000年2月 - 2001年1月
委員歴
9-
2024年2月 - 現在
-
2015年4月 - 2019年3月
受賞
2論文
21-
早稲田大学法学会百周年記念論文集 第五巻 人文編 89-108 2022年 招待有り筆頭著者
-
言語研究の楽しさと楽しみ:伊藤たかね先生退職記念論文集 12-21 2021年 招待有り筆頭著者
-
信学技報 118 1-5 2018年10月 招待有り筆頭著者
-
Proceedings of the 41st Annual Meeting of the Kansai Linguistic Society (KLS 37) 241-251 2017年 査読有り
-
English Linguistics 33(1) 202-212 2016年 査読有り
-
Proceedings of the Joint 2016 Conference on Head-driven Phrase Structure Grammar and Lexical Functional Grammar 478-498 2016年 査読有り
-
PROCEEDINGS OF LFG15 250-269 2015年 査読有り
-
人文論集 49(49) 113-140 2010年
-
人文論集 48(48) 219-240 2009年
-
CLS 41 385-399 2008年 査読有り
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English Linguistics 24(1) 256-278 2007年 査読有り招待有り
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Proceedings of WECOL 18 160-172 2007年 査読有り
-
Essex Research Report in Linguistics 48 31-45 2006年 招待有り
-
Osaka University Papers in English Linguistics 11 85-109 2006年 招待有り
-
Proceedings of the LFG05 Conference 253-270 2005年 査読有り
-
Proceedings of the LFG04 Conference 334-353 2004年 査読有り
-
York Papers in Linguistics Series 2 2 57-78 2004年 招待有り
-
Proceedings of CamLing 1 140-146 2003年 査読有り
-
Proceedings of the LFG03 Conference 367-386 2003年 査読有り
書籍等出版物
4-
くろしお出版 2024年10月 (ISBN: 9784874249901)
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John Benjamins 2011年 (ISBN: 9789027255617)
-
Institute for Digital Enhancement of Cognitive Development, Waseda University 2010年 (ISBN: 9784905166009)
-
Elsevier 2005年 (ISBN: 9780080446516)
講演・口頭発表等
32-
The 24th International Lexical Functional Grammar Conference 2019年7月9日
-
The 27th South of England LFG Meeting 2019年2月9日
-
思考と言語研究会(TL) 2018年10月28日 招待有り
-
The 22nd South of England LFG Meeting 2017年2月4日
-
Morphology and Lexicon Forum 2016年9月11日 招待有り
-
Joint 2016 Conference on Head-driven Phrase Structure Grammar and Lexical Functional Grammar 2016年7月28日
-
関西言語学会第41回大会 2016年6月11日 招待有り
-
日本英語学会第33回大会ワークショップ 2015年11月21日
-
Workshop on Relative Clauses: Relatives in East Asia and Beyond 2015年11月15日
-
The Annual Meeting of the Linguistics Association of Great Britain 2015年9月17日
-
The 20th International Lexical Functional Grammar Conference 2015年7月21日
-
中央大学人文科学研究所研究会 2014年2月1日 招待有り
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The Annual Meeting of the Linguistics Association of Great Britain 2013年8月29日
-
The 14th Korea-Japan Workshop on Linguistics and Language Processing 2013年3月9日
-
日本言語学会第145回大会 2012年11月25日
-
The 12th Korea-Japan Workshop on Linguistics and Language Processing 2012年3月
-
The 38th Annual Meeting of the Berkeley Linguistic Society 2012年2月
-
The Annual Meeting of the Linguistics Association of Great Britain 2010年9月
-
The 5th York-Essex Morphology Meeting 2008年2月
担当経験のある科目(授業)
20所属学協会
14共同研究・競争的資金等の研究課題
4-
日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 2017年4月 - 2020年3月
-
日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 2014年4月 - 2017年3月
-
日本学術振興会 科学研究費補助金(若手研究(B)) 若手研究(B) 2011年 - 2013年
-
日本学術振興会 科学研究費補助金(若手研究(スタートアップ)) 2006年 - 2008年