基本情報

所属
早稲田大学 法学学術院 教授
学位
PhD(University of Essex)

J-GLOBAL ID
200901001553919023
researchmap会員ID
6000016479

外部リンク

言語学の中でも理論言語学が専門で,特に形態論,統語論とそれらのインターフェイスを中心に研究をしています.理論的には形態論におけるパラダイム基盤具現的形態論(paradigm-based realisational morphology)を制約に基づく数理的文法理論である語彙機能文法(Lexical-Functional Grammar)に取り込む提案をしています.これまで研究してきた言語現象は,格と一致,接語,動詞の屈折形態,モダリティ,否定などが挙げられます.特に対象とする言語は限定していませんが,母語である日本語や,英語・アイスランド語を中心にゲルマン語派全般,ヨーロッパポルトガル語を初めとするロマンス諸語,ヒンディ・ウルドゥ語などのインド・アーリア語派について研究を進めてきました.

また,ヒトの持つ言語能力を心理的実在性を持ったメカニズムでモデル化し解明するということも,長期的な研究課題として持っています.より具体的には,ヒトが持つ概念を複雑化・構造化する能力がどのように言語能力・言語構造に写像されるのかを,関数によって対応づけられる並列的な言語構造を仮定することで解明しようと試みています.さらにこのような枠組みは,概念構造とひじょうに透明性の高い対応関係を持つ原始的な言語構造から,より複雑な記号操作を伴った言語構造へのなだらかな移行をモデル化することが可能であり,近年盛んになりつつある言語進化の研究への貢献も期待できます.

教育面では法学部の語学教養系の教員として大学に所属していますので,学部では語学科目としての「英語」と言語情報副専攻の科目である「認知科学としての言語研究」に関する講義とゼミを担当しています.また全学向けに開講されている統語論と言語類型論,国際教養学部において英語で行われるLinguistic Typologyの講義も担当しています.

論文

  21

書籍等出版物

  4

講演・口頭発表等

  32

共同研究・競争的資金等の研究課題

  4