共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

行政組織における業績管理システムの活用に向けた管理会計能力に関する探索的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K01997
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

2019年度においては,質問票調査設計のための予備的インタビュー調査とパイロットテストを実施する計画であった。研究期間開始後,早速に質問票の作成にとりかかる計画であったが,質問票の作成に先立っていくつかの組織に対して訪問調査を実施したところ,当初想定していた以上に業績管理システムに関わる行政職員の能力は担当業務や階層によって多様であることが明らかとなり,測定概念や測定項目の開発を綿密に行う必要性が認識された。また,質問項目や分析の精度を向上させる必要性があることから,執筆済みであった日本語原稿を英文に翻訳し,質問項目について海外研究者との意見交換を行ったが,測定概念や測定項目の精度,先行研究との関連性を明確にする必要性があるとの指摘を受けた。そこで,いま一度先行研究の整理と測定項目の開発に重きを置き,測定尺度について検討を重ねることとした。結果として,分析フレームワークの検討と測定尺度の開発に多くの時間を費やすこととなったため,当初予定していたパイロットテストの実施を年度末に先送りすることとした。年度末での質問票調査の実施に向けて質問票の作成を行っていたが,新型コロナウイルスの感染拡大に伴って,残念ながらパイロットテストの実施が困難となってしまった。調査票はすでに完成しているため,新型コロナウイルスの感染がある程度落ち着いた段階でパイロットテストを実施し,早急に質問票調査へ移行することとしたい。

ID情報
  • 課題番号 : 19K01997