二相ステンレス鋼のすき間腐食の光学顕微鏡その場観察
Electrochem 2017
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- 開催年月日
- 2017年9月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
本研究は光学顕微鏡のその場観察により二相ステンレス鋼のすき間腐食溶解挙動を明らかにし、電気化学測定も併せて実施しそのすき間腐食機構を解明することを目的とした。光学顕微鏡により試料表面のすき間腐食の微小な溶解挙動をその場観察した。すき間腐食成長段階の初期から腐食部の外周部ではオーステナイト相の優先溶解が観察された。その後腐食部の拡がりとともにフェライト相の優先溶解へと切り替わった。すき間部にはすき間内アノードとすき間外カソードのガルバニックセルが大きなIR降下を伴い成立している。IR降下の結果、すき間内の外側から内側へ電位勾配が形成されている。その結果、溶解挙動の変化がすき間内部で観察されたものと考えられる。