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2013年12月 - 2013年12月

日本文化政策学会 第7回研究大会 企画フォーラム 「こどもの城、青山劇場、青山円形劇場を考える ~文化政策の視点から~」


■日時:2013年12月1日(日)午前9:30-11:10
■場所:東京芸術劇場 中リハーサル室1
■入場無料(学会員・非学会員ともに無料)
■定員40名(事前申込不要、当日先着順)

■開催趣旨
唯一の国立総合児童センターとして知られるこどもの城は、ギャラリー(展示及びワークショップの開催)、音楽ロビー、造形スタジオ、そして青山劇場と青山円形劇場をその施設に含み、文化施設としての性格も色濃く持っています。とりわけ青山劇場と青山円形劇場が日本の現代舞台芸術にとって重要な役割を果たした劇場であることは周知のとおりで、子どもだけでなく大人も楽しめる文化施設として機能してきたと言えます。また1985年開館した両劇場は、文部科学省ではなく厚生労働省の管轄とはいえ、国が設立した現代舞台芸術の劇場としては1997年開館の新国立劇場よりも長い歴史を持っています。そのようなこどもの城の閉館が昨年秋に所管官庁の内部の議論のみで決定されたことについては、閉館の決定そのものに加えて政策決定の過程が果たして妥当だったかどうか、検証の余地が残ります。2015年3月末に予定されている閉館を前にして、市民有志による存続運動も展開されています。
児童館の問題として議論されることの多いこどもの城ですが、文化施設、文化政策の視点から、これまでのこどもの城の活動と今回の閉館の決定をどのように考えるべきでしょうか。本フォーラムを、たくさんの人から愛されてきたこどもの城について、改めて文化政策として様々な視点から考察するきっかけにしたいと考えています。多様な議論がなされることで、こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の未来がよりよい方向に開かれることを願っています。

■報告者(敬称略・報告順)
有泉慶美(市民団体「こどもの城・青山劇場・青山円形劇場の存続を願う有志の会」共同代表)
高野しのぶ(現代演劇ウォッチャー/「しのぶの演劇レビュー」主宰)
石井達朗(舞踊評論家・慶應義塾大学名誉教授)

■コメンテーター (敬称略)
曽田修司 (跡見学園女子大学教授、公益社団法人国際演劇協会日本センター理事)

当日記録集(PDFダウンロードリンク)
http://since19851101.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html