2018年4月 - 2022年3月
南海トラフ地震発生時における効果的な救援物資輸送実現のための地理学的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 18H00772
- 体系的課題番号
- JP18H00772
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 13,780,000円
- (直接経費)
- 10,600,000円
- (間接経費)
- 3,180,000円
自然地理学の立場からの被災予測と輸送ルートの体制の評価に関しては,楮原らを中心として取り組み,道路や鉄道,河道の閉塞をもたらす要因である斜面崩壊に関して,不安定斜面の抽出のための地形データの整備・検討を進めた。具体的には,米軍および国土地理院が撮影した空中写真をSfM(Structure from Motion)ソフトウェアを用いて処理し,DEMデータおよびオルソ画像の作成を進めた。
次に人文地理学の立場からの集落の社会環境や物流環境の把握と救援物資の需要予測という観点からは,主に佐々木と中村が取り組んだ。佐々木は主として農村地域の食料需要の推計に着手し,和歌山県を事例対象にして,東日本大震災との比較を念頭に農業集落カードを用いて集落農家の構成の違いを検討した。一方,中村は高知県内の山間部における緊急輸送道路を実際に走行することで,その発災時の利用可能性を検討するとともに,高知県室戸市における住民を対象とした在宅医療・介護のニーズ調査、生活の実態調査を実施するための現地住民へのフィールドワークを実施した。
GISの立場からの被災状況のシミュレーションと輸送ルートの選定という観点は田中と熊谷が以下の通り研究を進めた。田中は広域物資輸送拠点に指定されている全6か所の施設および地域内物資輸送拠点に指定されている11か所の施設を訪れて、災害発生時の物資輸送に対応する施設利用および物資配置等の計画について調査し,熊谷は年齢構成や集落の分布状況に応じた被災地での物資需要を想定するために、和歌山県を対象として、小地域の統計に基づき、さまざまな地理的ユニットで人口動態の分析に着手した。
また,荒木は代表者の立場から研究を統括するとともに,和歌山県の過去の災害記録を用いて当時の救援活動を検討し,今日救援活動への総合的なフィードバックへの取り組みに着手した。
次に人文地理学の立場からの集落の社会環境や物流環境の把握と救援物資の需要予測という観点からは,主に佐々木と中村が取り組んだ。佐々木は主として農村地域の食料需要の推計に着手し,和歌山県を事例対象にして,東日本大震災との比較を念頭に農業集落カードを用いて集落農家の構成の違いを検討した。一方,中村は高知県内の山間部における緊急輸送道路を実際に走行することで,その発災時の利用可能性を検討するとともに,高知県室戸市における住民を対象とした在宅医療・介護のニーズ調査、生活の実態調査を実施するための現地住民へのフィールドワークを実施した。
GISの立場からの被災状況のシミュレーションと輸送ルートの選定という観点は田中と熊谷が以下の通り研究を進めた。田中は広域物資輸送拠点に指定されている全6か所の施設および地域内物資輸送拠点に指定されている11か所の施設を訪れて、災害発生時の物資輸送に対応する施設利用および物資配置等の計画について調査し,熊谷は年齢構成や集落の分布状況に応じた被災地での物資需要を想定するために、和歌山県を対象として、小地域の統計に基づき、さまざまな地理的ユニットで人口動態の分析に着手した。
また,荒木は代表者の立場から研究を統括するとともに,和歌山県の過去の災害記録を用いて当時の救援活動を検討し,今日救援活動への総合的なフィードバックへの取り組みに着手した。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H00772
- 体系的課題番号 : JP18H00772