共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

双曲型不安定性と波動の位相シフトが生み出す新しい型の流体力学的不安定性の研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K05561
体系的課題番号
JP17K05561
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

(1) 双曲型よどみ点をもつ回転流の不安定性:別種の波動によるパラメタ共鳴不安定性の解明のため、双曲型不安定性と回転の効果により生ずる慣性波が協働して生み出すパラメタ共鳴不安定性の発現の条件と回転の強さの関係を研究した。1 次元周期渦列および2 次元周期渦列を対象とし、局所安定性解析および固有モード安定性解析により、回転が弱い場合に双曲型不安定性が強くなること、回転が強くなると逆に双曲型不安定性弱くなり安定化することを明らかにした。また、渦と逆向きの回転を与えた場合には遠心力不安定性が発生することもわかった。楕円型不安定性を加えた3種類の不安定性の相対的な強さの比較を行い、回転の向きと強さ、渦列のパラメタに対する依存性を明らかにした。
(2) 双曲型よどみ点をもつ電磁流体の不安定性:前年度に続き、双曲型不安定性と磁場の効果により生ずるアルヴェーン波が協働して生み出すパラメタ共鳴不安定性の発現の条件と磁場の強さの関係を研究した。双曲型不安定性とアルヴェーン波が協働して生み出すパラメタ共鳴不安定性が存在するという前年度の局所安定性解析による結果を、固有モード安定性解析により裏付けることができた。また、2 次元周期渦列に加えて1 次元周期渦列を対象とし、新しく発見したパラメタ共鳴不安定性が一般に存在することを示した。
(3) 密度成層および回転の効果を受ける双曲型よどみ点をもつ流れの不安定性:複合的な効果によるパラメタ共鳴不安定性の解明のため、まずメソスケールの気象現象や惑星大気で重要となる密度成層と回転の複合的な効果を扱った。成層双曲型不安定性の特性が回転と成層の強さによってどのように変化するかを局所安定性解析と固有モード安定性解析により明らかにした。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K05561
ID情報
  • 課題番号 : 17K05561
  • 体系的課題番号 : JP17K05561

この研究課題の成果一覧

論文

  1

講演・口頭発表等

  3