書籍等出版物

2015年3月31日

古文書にみる武州御嶽山の歴史

  • 村上直ほか

担当区分
共著
出版者・発行元
岩田書院
記述言語
日本語
著書種別
一般書・啓蒙書
DOI
ISBN
9784872949087

東京都青梅市に立地する武州御嶽山は、関東屈指の山岳信仰の霊場として広く知られている。社伝によるとその始まりは天平八年(七三六)に僧行基が吉野金峰山から蔵王権現を勧請した時に遡るといわれ、中世以降、「金峰山」「武蔵国金剛蔵王権現」と称され、関東における蔵王信仰の中心として人びとの信仰を集め、徳川家康の関東入国後の天正19年(1591)には朱印地30石の寄進をうけ、江戸時代初めには徳川幕府の祈願所となり、慶長11年(1606)と元禄13年(1700)には徳川将軍家によって社殿の造営が行われている。江戸中期以降は火難・盗難・病気などの守護神、また豊作などを祈願する作物神として広く庶民に信仰され、御師による布教活動によって御嶽講が組織され参詣も非常に盛んとなり、明治以降、その信仰圏は関東全域から、東海、甲信越まで及んでいた。本書はその武州御嶽山について古文書を通して近世~近代における実相を明らかにしたものである。

ID情報
  • ISBN : 9784872949087