わが国において、ひとり暮らし高齢者の増加は顕著であり、今後もひとり暮らし世帯が増えていくと試算されている。したがって、ひとり暮らし高齢者への健康支援方策を練ることは極めて重要といえる。著者らは、ひとり暮らしを営むことは高齢者の心理的健康に悪影響を与える可能性がある一方で、認知機能には好影響を与える可能性もあることを明らかとした。したがって、ひとり暮らし高齢者の健康支援方策を検討する際には"心理的健康"に焦点を当てアプローチしていく必要がある。(著者抄録)