Profile Information

Affiliation
Institute of Molecular Embryology and Genetics, Kumamoto University
Degree
Ph.D.(Kyoto University)

Contact information
kojikkumamoto-u.ac.jp
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-7616-8200
J-GLOBAL ID
200901088427498142
Researcher ID
W-1048-2017
researchmap Member ID
6000019523

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 からだを構成する臓器/器官/組織は多様ですが、それぞれが適切に機能を発揮するための形態はどのようにして決定されるのでしょうか?その理解には、臓器/器官/組織の構成単位である細胞の「ふるまい」が制御されるメカニズムを明らかにする必要がありますが、そのメカニズムは依然として未解明な点が多く残されております。その未解明の問題に挑戦すべく、私共は特に、細胞の「かたち」や「ならび」に着目し、その調節を行う細胞極性を軸に研究を進めております。

 細胞極性とは、内因性/外因性のシグナルなどに応答した分子が細胞内で空間的に偏りを持って局在する事で細胞の軸/形態を決定する現象であり、細胞極性は組織の3次元構造における細胞の機能分化の規定に必須です。細胞極性は細胞の機能分化に応じて多様であり、適切に確立される必要がありますが、その分子メカニズムは依然として未解明のままです。私共は、様々な細胞極性の確立に関わるタンパク質がコアとなり、そのコアが構成する複合体の細胞種特異性よって適切な細胞極性が決定されると予想し、分子の発現/ダイナミクス/分子間相互作用を内在性レベルで生物/細胞種横断的に解析できる実験系を構築して分子基盤の解明を目指します。

 私共は、微小管とWntシグナル経路の連関が様々な細胞極性の形成・維持に関わる事に着目して、培養細胞/ショウジョウバエ/マウスを用いて研究を進めています(Life Sci. Alliance, 2022EMBO Rep., 2018.; J. Cell Sci., 2012.; EMBO J., 2010.)。特に、相同組換え研究で培った経験や知識を生かして(Cancer Res., 2013.; J. Biol. Chem., 2009.; Mol. Cell. Biol., 2005.他)、ゲノム編集技術によりEGFPノックイン生物を作製し、タンパク質が有する細胞内での本来の発現/ダイナミクス/分子間相互作用を解析しております。

 細胞極性は臓器/器官/組織の形態形成・維持に必須であり、その破綻は様々な疾患の発症につながります。私共は、学術的な問いを明らかにするだけでなく、疾患の発症・病態の解明につながるような研究プロジェクトを立ち上げて、研究を進めております。

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