2019年4月 - 2022年3月
歯周病菌の病原因子分泌機構の解明と制御
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
歯周病細菌 Porphyromonas gingivalis において、複数の病原因子(組織障害性プロテアーゼ、関節リュウマチに関わるシトルリン化酵素、赤血球凝集因子など)を分泌する、病原タンパク質分泌装置 (Type IX secretion system: T9SS)の構成タンパク質および分泌タンパク質の構造を明らかにすることを目的とする。タンパク質分泌装置の構成分子の構造解析により、タンパク質分泌の機能発揮に必要なアミノ酸部位を予測した。その予測部位を欠失させた構成タンパク質を構築し、タンパク質分泌機能に関わる部位の特定に向けた準備を行った。
T9SS 分泌タンパク質は、菌体表層への分泌時に多量体を形成していることがある。1つの分泌タンパク質について、大腸菌で発現させたリコンビナントタンパク質の結晶構造解析を行ったところ、単量体および多量体を形成している構造が数パターン得られた。P. gingivalis においても同様の構造が取られているのか確認するため、構造解析から得られた構造から、多量体形成に必要な部位を予測し、そのアミノ酸部位を変異させたタンパク質を構築した。
P. gingivalis から、T9SS分泌タンパク質である組織障害性プロテアーゼの精製、結晶化を行なった。複数の結晶の回折データを得ることができ、構造解析を行ったが、解析が終わったものについては、すべてモノマーの構造であった。
T9SS 分泌タンパク質は、菌体表層への分泌時に多量体を形成していることがある。1つの分泌タンパク質について、大腸菌で発現させたリコンビナントタンパク質の結晶構造解析を行ったところ、単量体および多量体を形成している構造が数パターン得られた。P. gingivalis においても同様の構造が取られているのか確認するため、構造解析から得られた構造から、多量体形成に必要な部位を予測し、そのアミノ酸部位を変異させたタンパク質を構築した。
P. gingivalis から、T9SS分泌タンパク質である組織障害性プロテアーゼの精製、結晶化を行なった。複数の結晶の回折データを得ることができ、構造解析を行ったが、解析が終わったものについては、すべてモノマーの構造であった。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K10091
- 体系的課題番号 : JP19K10091