2010年3月
Trichoderma sp.由来のフェノール類配糖化酵素の精製と諸性質
食と緑の科学
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- 巻
- 号
- 64
- 開始ページ
- 35
- 終了ページ
- 41
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 千葉大学園芸学部
市販されている各種糸状菌由来の糖質分解酵素剤に注目し、加水分解活性が弱く配糖化活性が強い酵素の有無を調べ、その精製を試みた。その結果、Trichoderma sp.由来の市販キシラン分解酵素剤に、キシランのみを基質とした場合、その加水分解活性がないにも関わらず、キシランとカテコール共存下ではキシランを分解しカテコールを配糖化する酵素が認められた。本酵素は分子量約73,000の単量体で機能するものであり、20残基のN末端アミノ酸配列は既知のキシラナーゼと相同性が認められなかった。これらの諸性質から本酵素は新規であることが示唆された。至適pHと至適温度はそれぞれ4.0と40℃であった。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1880-8824
- CiNii Articles ID : 120002383286
- CiNii Books ID : AA12123127