2020年3月
戦後日本のコミュニケーション研究の歴史に関するいくつかの考察
2019年日本コミュニケーション研究者会議 Proceedings
- 巻
- 29
- 号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 24
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
本稿では、「コミュニケーション」という用語と概念が日本で注目を集める1940年代後半から、太平洋コミュニケーション学会が日本コミュニケーション学会に名称変更する1985年までの時期を中心に、これまであまり知られてこなかった日本のコミュニケーション研究の歴史的側面をいくつか抽出し、描き出すことを目的とする。具体的には、筆者の過去数年間のアーカイブ調査やインタビュー調査の結果に基づき、これまで埋もれてきた歴史の断面に光を当てることで、日本のコミュニケーション研究の歴史をより多面的に捉え、重層的に記述することに寄与することを目指す。