2018年4月 - 2022年3月
ビッグデータ収集を行うIoTデバイスに特化した暗号プロトコルの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
公開鍵暗号方式の発展方式であるIDベース署名方式において、効率的な処理が知られているガリンド―ガルシア型IDベース署名方式に対し、その構成手法の一般化を行った。具体的には、ガリンド―ガルシア型IDベース署名方式構成の詳細な解析を行い、構成のベースとなっているディジタル署名方式に求められる条件を明らかにした。
これにより、ディジタル署名方式を構成することで効率的なIDベース署名方式を自動的に得られることを意味する。
また、上記のガリンド―ガルシア型IDベース署名方式において、その安全性証明を改良し、緊密な安全性証明をを持つIDベース署名方式を構成した。具体的には、ガリンド―ガルシア型IDベース署名方式のベースとなっているシュノア署名について、緊密な安全性証明を持つカッツ―ワン型ディジタル署名を採用し、シュノア署名部分を置き換えることで、緊密な安全性証明を持つIDベース署名方式を構成することに成功した。
本手法を応用することで、緊密な安全性証明を持つIDベース署名方式の効率的な構成が増加することが期待される。
また、ディジタル署名方式において緊密な安全性証明を持つ方式の一般的構成方法として知られている損失認証方式において、損失認証方式の新たな構成例を提案した。具体的には、決定RSA仮定と呼ばれる暗号学的仮定を利用し、損失認証方式を構成した。
この成果は、決定RSA仮定が暗号プロトコルの設計において有効な性質を持つ暗号学的仮定であることを示唆している。
これにより、ディジタル署名方式を構成することで効率的なIDベース署名方式を自動的に得られることを意味する。
また、上記のガリンド―ガルシア型IDベース署名方式において、その安全性証明を改良し、緊密な安全性証明をを持つIDベース署名方式を構成した。具体的には、ガリンド―ガルシア型IDベース署名方式のベースとなっているシュノア署名について、緊密な安全性証明を持つカッツ―ワン型ディジタル署名を採用し、シュノア署名部分を置き換えることで、緊密な安全性証明を持つIDベース署名方式を構成することに成功した。
本手法を応用することで、緊密な安全性証明を持つIDベース署名方式の効率的な構成が増加することが期待される。
また、ディジタル署名方式において緊密な安全性証明を持つ方式の一般的構成方法として知られている損失認証方式において、損失認証方式の新たな構成例を提案した。具体的には、決定RSA仮定と呼ばれる暗号学的仮定を利用し、損失認証方式を構成した。
この成果は、決定RSA仮定が暗号プロトコルの設計において有効な性質を持つ暗号学的仮定であることを示唆している。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K11288
この研究課題の成果一覧
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論文
3-
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences E104.A(12) 1685-1697 2021年12月1日 査読有り
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IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences E104.A(9) 1163-1174 2021年9月1日 査読有り
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Journal of Internet Technology 22(5) 1159-1170 2021年9月 査読有り招待有り