「インクルーシブ教育の実践とは何をどうするのか」をめぐる議論を展開するために、インクルーシブな教師教育をめぐる議論と、ユネスコが提唱するインクルーシブ教育論を整理・検討した。その上で、教科「国語」を軸に、①カリキュラムのインクルーシブ化と、②授業方法のインクルーシブ化について提言した。最後に、国語科におけるインクルーシブ教育の実践の進め方として、教科書教材を用いた授業、教科書教材と副教材を用いた授業、教科書教材を用いない授業、の3点に分類し、それぞれの具体案を示した。