論文

査読有り
2014年10月

社会福祉領域における研究倫理審査委員会の必要性

質的心理学フォーラム
  • 土屋 典子

6
開始ページ
34
終了ページ
40
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
日本質的心理学会

本稿の目的は、社会福祉領域における研究倫理審査委員会の必要性について言及することである。社会福祉領域における研究倫理の目的とは、調査対象者の人権(human rights)と福祉の保護(welfare)といえる。筆者は研究倫理の質を担保するために研究を管理するシステムが不可欠と考え、そのシステムとして「研究倫理審査委員会」を取り上げ、その必要性について検討を行った。もちろん、調査対象者を保護するための最善の方法が研究倫理審査委員会であるといいきることはできない。委員会の存在が調査の枠組み、方法論に規制をかけるというデメリット、逆機能としての側面があることは事実である。そこで、アメリカにおけるIRBの成立過程を概観し、その意義を整理することにより、対象者の尊厳を冒さないという点において、これらのシステムは、デメリットを上回るだけのメリットを有していることを論じた。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009865602
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12555460
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/026161765
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2017008962
ID情報
  • ISSN : 1884-2348
  • CiNii Articles ID : 110009865602
  • CiNii Books ID : AA12555460

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