2010年10月
冬季夜温の違いがスプレーカーネーションの開花,収量,切り花品質に及ぼす影響
園学研
- 巻
- 9
- 号
- 3
- 開始ページ
- 325
- 終了ページ
- 332
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2503/hrj.9.325
- 出版者・発行元
- THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
スプレーカーネーション(Dianthus Caryophyllus L.)'ライトピンクバーバラ(LPB)'と'チェリーテッシノ(CT)'を冬季夜温5,10,15および20℃で栽培し,生育,収量および切り花品質を調査した.両品種とも夜温が高いほど2次摘心側枝の伸長速度が早いが,切り花長は夜温5℃が最も長くなった.両品種とも夜温が高くなるほど到花日数が短縮し,採花本数が増加した.切り花品質については,夜温5℃で2次花らい数の増加などの悪影響が認められた.また'LPB'の花色は夜温の影響が少なく安定していたが,'CT'は花色,花弁外縁部の白色覆輪面積ともに夜温の影響を受けて変動した.すなわち,夜温5℃では'CT'の覆輪面積が広く明瞭であったが,夜温が高いほど赤色が濃くなり白色覆輪が不鮮明となった.これらのことから,生産性と切り花品質の両立の観点から,'LPB','CT'ともに10~15℃が好適な冬季夜温の範囲と推察された.<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2503/hrj.9.325
- ISSN : 1347-2658
- ISSN : 1880-3571
- CiNii Articles ID : 130004476552