2013年3月
カキのポット栽培による摘蕾作業の軽労・省力効果
奈良県農業総合センター研究報告
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- 巻
- 44
- 号
- 44
- 開始ページ
- 37
- 終了ページ
- 41
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 奈良県農業総合センター
奈良県のカキ産地では,樹齢が進み生産性の低下した樹が多く,早急な樹の更新が産地の維持発展に不可欠となっている。しかしながら,更新のために植え替えると成園化に8年程度かかるうえ,初めの3年間ほどは無収穫期間が続くことなどから更新は進んでいない。さらに,産地では生産者の高齢化,後継者の不在による園地の耕作放棄や遊休化が年々増加しつつあり,作業の軽労・省力化や新たな担い手の就農が必要不可欠である。カキのポット栽培は,栽培開始翌年には収穫でき,3年目には成園化が可能となる技術であること,樹高が2mほどで作業に脚立を必要としないことから,これらの問題を解決できる可能性が高い。そこで,本研究では慣行栽培と比較した場合のポット栽培の軽労・省力程度を明らかにするため,カキ栽培作業の2割程度を占める摘蕾作業について,作業時間と作業強度を調査した。さらに,作業熟練者と初心者との比較により新規就農者にとって導入しやすい技術であるかを明らかにした。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1882-1944
- CiNii Articles ID : 120005581504
- CiNii Books ID : AA1225492X