共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2009年

量子補正を考慮に入れたインフレーション期におけるゆらぎの生成シナリオの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

課題番号
07J00720
体系的課題番号
JP07J00720
配分額
(総額)
2,700,000円
(直接経費)
2,700,000円

インフレーションは、ビッグバン宇宙論では説明できない宇宙の構造の起源を説明することが可能な非常に優れたシナリオであるが、その現実的モデルに関しては、不確かさや不定性が多く残されている。そこで重要となるのが、インフレーション期に生成されたゆらぎを、精密観測を通じて観測的に明らかにすることである。しかし、インフレーション中に生成されるゆらぎの非線形効果を考えると、赤外のモードの寄与によりゆらぎの振幅は発散することが知られている。まず我々は、赤外発散の原因を明らかにした。発散の原因としては、これまでの計算では、ゲージ自由度が完全には除去されていなかったということが挙げられる。また、ゆらぎの古典化を考慮に入れることも重要である。これらの点を考慮して、我々は正則化の手法を提案した。
近年、Horavaによって提唱されたHorava-Lifshitz重力理論は、繰り込み可能な量子重力理論となり得るのではないかと期待され、盛んに研究されている、我々は、Horava-Lifshitz重力理論において、宇宙の構造の進化を議論する際に重要となる曲率ゆらぎの進化について調べた。重力理論として一般相対論を考えると、ビッグバン以降の大部分の時期に於いて、曲率ゆらぎは大スケールでは保存することが知られている。しかし、Horava-Lifshitz重力理論では、大スケールでも曲率ゆらぎが保存せず、構造の進化は一般相対論から変更されうることがわかった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-07J00720
ID情報
  • 課題番号 : 07J00720
  • 体系的課題番号 : JP07J00720