2019年4月 - 2022年3月
可逆性アプローチによる高レベル放射性廃棄物(HLW)管理政策と世代間公平性
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
高レベル放射性廃棄物の地層処分政策に対する社会的合意形成が困難な最大の要因は、現在世代と将来世代との間におけるリスク負担と政策選択権の配分をどのようにすることが公平なのかという、世代間公平性問題の解が一義的でないことである。本研究は、1990年代以降、国際社会において活発に議論されているHLW管理政策における可逆性アプローチについて、日本や欧米の研究動向を詳細に調査研究する。また、異なる立場の専門家(知の三角測量)と多世代の市民を包摂した熟議の「場」(HLW市民会議)を形成し、社会的受容性論から政策選択の要因分析を行い、可逆性アプローチによる2つの世代間公平性原理の統合の可能性を検討する
- ID情報
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- 課題番号 : 19H04342
- 体系的番号 : JP19H04342