2021年10月25日
近代京都の東山開発における風致保存とその方策—免許・工事施工認可申請書にみる索道計画とその対応
都市計画論文集
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- 巻
- 56
- 号
- 2
- 開始ページ
- 403
- 終了ページ
- 412
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11361/journalcpij.56.403
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本都市計画学会
本研究では,明治末から昭和初期にかけての京都東山における索道開発に着目し,開発計画の具体的な内容や,京都府による風致保存とその方策を明らかにした。1910年代に京都府は,東山一体の公園化を目的とする鉄道計画に対して,内閣総理大臣への上申を通じて条件付き免許を下付させ,その後工事施工認可を与えなかった。1920年以降,京都府は鉄道会社三社の索道計画がいずれも風致破壊の端緒となるものとみなし,不許可意見を付して三社の申請書を鉄道大臣に進達した。京都府の風致保存の方針として,市街地からみた山容の観望,史蹟・名勝地の歴史的価値,社寺と一体の山地の風趣が重視されていた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11361/journalcpij.56.403
- ISSN : 0916-0647
- eISSN : 2185-0593
- CiNii Articles ID : 130008107712
- CiNii Research ID : 1390571395579234816