論文

査読有り
2009年6月

「作業療法士養成教育における障害当事者の授業参加に関する研究-障害当事者参加型授業による学生の情意領域への影響-」

『日本福祉大学高浜専門学校紀要』

第2巻
開始ページ
3
終了ページ
10
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
出版者・発行元
日本福祉大学高浜専門学校

本研究は作業療法士養成教育課程において障害当事者参加型授業(以下、当事者授業)の持つ学生教育への有効性を検討することである。本校X年度の作業療法学科学生を対象にして当事者授業の受講前後で情意の変化を検討した。情意判定には情意知能尺度Emotional Intelligence Scale(以下EQSと略す)と授業感想アンケート(以下、アンケート)を用いた。当事者授業が学生の情意領域に与える影響については、EQSとアンケート2つの結果から情意領域全般を高める働きのある可能性が示唆された。
その理由には当事者の協力から学生主体での授業(演習)が実現できたことや、学生自身が学習課題を自覚してゲスト講義に臨んだことなど、当事者授業は他の科目にはみられない特徴的な「仕組み」がある。この「仕組み」を取り入れたことが学生の情意を向上させることに関与した可能性が考えられた。また臨床実習中の学生は、情意のなかでも「状況対応」に苦慮する傾向がみられる。当事者授業は学生の情意の中でも特に「状況対応」を高めることに有効である。このことから当事者授業は臨床実習準備教育においても有効な教育的手法の一つであると考えられた。

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