論文

査読有り
2008年3月

「通所リハビリテーション利用者の継続利用と要介護度の変化に関係する要因の研究-R事業所における2年間の経過から-」

日本福祉大学大学院修士学位請求論文

記述言語
日本語
掲載種別
学位論文(その他)

通所系サービス事業所に勤務した経験をもとに「通所系サービスにおける支援のあり方に関する研究(仮称)」をテーマに立てて、通所系サービスに関する先行研究レビューを行った。その結果、通所系サービス利用者の属性や介護力などの要因が利用状況にどのような影響を与えているのか、明らかにされていないことに着目した。
本研究は、R通所リハビリテーション事業所をフィールドとして、継続利用と要介護度の変化について縦断調査を行い、その実態について明らかにした。
本研究の意義は2つある。第1に、通所リハの継続利用や要介護度に影響を及ぼす要因には、利用者本人の状況とは別に介護力などの社会環境条件も関係していることが明らかとなった。第2に、R事業所のケアの実態を明らかにしたことから、今後のサービス提供のあり方において、利用者家族の介護負担を軽減するには、利用目的や排泄ケアに関する日常生活動作を重視する必要性のあること。また、利用者の自立を支援するには家族形態や主たる介護者の続柄についても重視する必要性が示唆された。
本研究は、年齢の影響のみを調整した分析結果であり、他の交絡因子は制御していない。既に教育学歴、年収などの経済的理由が介護サービス利用の抑制に関係する要因として知られている。今後は、これらの項目についても検討しより真相に近づいた研究報告ができるよう努力したい。

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