MISC

2012年7月19日

ダイヤモンドライクカーボン絶縁膜を用いたグラフェンFET

電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス
  • 鷹林 将
  • ,
  • 楊 猛
  • ,
  • 小川 修一
  • ,
  • 林 広幸
  • ,
  • 栗田 裕記
  • ,
  • 高桑 雄二
  • ,
  • 末光 哲也
  • ,
  • 尾辻 泰一

112
154
開始ページ
67
終了ページ
72
記述言語
英語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

ダイヤモンドライクカーボン(DLC)トップゲート絶縁膜を有するグラフェンチャネル電界効果トランジスタ(DLC-GFET)について報告する.DLC薄膜は,著者ら独自の光電子制御プラズマ気相化学成長法(PA-CVD)を用いて,グラフェンチャネル上に「直接」形成した.このプラズマは,サンプルからの放出光電子を利用して極めて低い電力で精密制御されるため,グラフェンへのプラズマダメージは最小限に抑えられる.DLC-GFETは明瞭なアンバイポーラ特性を示しつつ,その電荷中性点(ディラック電圧)はやや正にシフトした.DLC-GFETは,48nmのDLC厚膜および5μmの長ゲート条件下において,n(p)型モードそれぞれ14.6(8.8)mS/mmという比較的高い相互コンダクタンスを示したことから,垂直微細化によって優れた高周波特性の実現が期待される.ディラック電圧の正シフトは,DLC/グラフェン界面における水などの酸素吸着種からの「unintentional」正孔ドーピングによるものであることがわかった.これらの結果を踏まえて,著者らは不純物原子/分子をδ-ドーピングした変調ドープDLC/グラフェン構造を提案する.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009626397
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10012954
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/023874107
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110009626397
  • CiNii Books ID : AN10012954

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