2015年4月 - 2019年3月
染色体転座に起因する白血病発症誘導エンハンサーの同定と機能解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
3番染色体転座・逆位を伴う白血病では、3q21側に存在するGATA2遺伝子のエンハンサーが3q26側に存在する原がん遺伝子EVI1の近傍に移動することによってEVI1遺伝子高発現とGATA2遺伝子減少が同時に発生する。本研究ではGATA2遺伝子エンハンサーによるEVI1遺伝子高発現を再現する3q21q26マウスとGata2遺伝子ヘテロ欠失マウスとを組み合わせることによって、GATA2遺伝子発現減少が、白血病細胞の分化抑制と増殖促進に働き、白血病の悪性化に寄与していることを明らかにした。
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- 課題番号 : 15H02507
- 体系的課題番号 : JP15H02507