2014年7月5日
褐毛和種の供給における産地の新たな取組みとその成果―高知県「土佐あかうし」の事例―
日本農業市場学会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 開催地
- 和歌山大学
本報告では、高知県の「土佐あかうし」を事例として、褐毛和種の供給における産地の新たな取組みとその成果を検討した。高知県では、土佐和牛ブランド推進協議会が枝肉市場における「仕切値制度」の導入、農畜産業コンサルタント会社のスーパーバイザーによる普及・販売活動という2つの新たな取組みを進めた。前者の仕切値制度は褐毛和種の相場形成に一定の役割を果たしており、制度の導入以降、格付実績が向上するとともに、枝肉価格が上昇している。一方、後者ではスーパーバイザーの情報発信力や人的ネットワークを活用し、大消費地のレストランを中心に販路を拡大し、そのチャンネルの確保と流通の整備を図っている。