共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

原発避難からの帰還地域における希望と不安の社会論理

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K04092
体系的課題番号
JP17K04092
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

2011年の原発事故以降,全町避難を経験した地域住民への聞き取り,および同地域住民の自主的会合をビデオ収録した.それを,会話分析の手法により分析し,不安などの感情が,どのように社会的に組織されるかの一端を,明らかにした.不安を持つことの(あるいはそれを表明しないことの)理解可能性は,人にまつわる諸概念(「若者」,「親」,「働き手」,「住民」など)間の一般的な概念結合関係に支えられている.この諸概念には,知識や責任(放射線の知識,親としての責任など)の配分が結びつく.一方,この一般的な概念結合が,そのつどの語りのなかで焦点化・挑戦を受けることにより,当該地域の不安の特殊性が構成される.

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-17K04092/17K04092seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K04092
ID情報
  • 課題番号 : 17K04092
  • 体系的課題番号 : JP17K04092