2017年12月
家庭科教育における指導法に関する考察―平成29年改訂の学習指導要領を通して―
昭和女子大学現代教育研究所紀要
- 巻
- 号
- 第3号
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 25
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 昭和女子大学現代教育研究所
本稿では,今後の家庭科教育における指導法の示唆を得ることを目的として、今回改訂された小学校学習指導要領の家庭科および中学校学習指導要領の技術・家庭科家庭分野の内容を検討し,小学校および中学校家庭科教育における指導法を考察した。その結果,2点の知見を得た。第1に,改訂された学習指導要領の家庭科および技術・家庭科家庭分野の内容に関しては,現代的な諸課題を適切に解決できる能力の育成を目指した内容に改善されていたことである。第2に,改訂された学習指導要領における家庭科教育の指導法に関しては,家庭科,技術・家庭科の特質に応じた「主体的・対話的で深い学び」の指導法において,家庭・地域・社会と連携して取り組む「生活の課題と実践」に関する内容の指導法の検討が肝要となり,ここでの指導法を柱にして,全体の内容の指導法を検討することが不可欠となることである。