友野 清文

自治体で制定された「家庭教育支援条例」の成立過程を, 議会の議事録を中心に実証的に明らかにした。最初に制定したのは熊本県であったが, その背後には「親学」の関係者が存在していたことが確認できた。またそれに続く自治体の多くが熊本県の条例を参考にしたため, 条例の内容・文言が類似している場合も多く, 本当に地域の課題を踏まえて制定されているのかどうかに疑問があることも指摘した。

友野 清文

友野 清文

友野 清文

本論文はCollaborative learning(協働学習)のあり方をFeminist pedagogyの視点から論じたものである。Feminist pedagogy はPaulo Freireの思想を踏まえ, bell hooksやPatti Lather等が1980年代に提唱したものであり, 学習者の主体性, 学習者の生きる場との連続性, 異質な存在の相互承認など, 幅広い射程を持っている。そしてこれはCollaborative learningとも共通性が強いが, これまでそのような視点から論じられてはこなかった。本稿ははCollaborative learningとFeminist pedagogyとの橋渡しの一つの試みである。