MISC

査読有り
2018年9月5日

日本109水系における将来土地利用変化の推計

水文・水資源学会誌
  • 江藤 菜々子
  • ,
  • 大西 暁生

31
5
開始ページ
364
終了ページ
379
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3178/jjshwr.31.364, 10.2208/jscejhe.75.2_i_67_references_DOI_Ij0DRPSDUgf8HA9XvLh6nAwmrP3, 10.2208/jscejhe.77.2_i_211_references_DOI_Ij0DRPSDUgf8HA9XvLh6nAwmrP3
出版者・発行元
水文・水資源学会

<p> 昨今,気候変動に伴う影響から,河川流量の極端な変化が全国各地で発生している.他方,少子高齢社会の到来など,我々の社会状況そのものが大きく変化している.そのため,このような河川流量及び水資源量の変化,また社会状況の移り変わりを考慮した予測・評価に関する研究が進められている.しかし,その多くは気候変動といった自然的な変化のみに着目しており,人間や社会の活動の変化,そしてそれに伴う土地利用の変化に着目した研究はさほど多くはない.土地利用の変化は,その種類ごとに雨水の地下浸透量等が異なるため,河川流量及び水資源量の変化に大きな影響を及ぼす.そのため,現状だけではなく将来の土地利用を十分に加味することで,より精度の高い評価が可能となる.先行研究は,将来の土地利用の推計について,全国に広がる流域を対象としていないことに加え,気候変動を十分に加味するための長期的な推計期間を設けた研究ではない.そのため,長期的な将来の各流域の土地利用変化を横断的に比較・評価することは難しかった.<br> 本研究では,将来の河川流量及び水資源量の変化の分析に寄与するため,日本109水系の全流域を対象に,2015~2100年(5年間隔)における3次メッシュ別の土地利用を推計した.また,ここでは人為的な変化を考慮するため,出生率及び死亡率の異なる4つのシナリオを設定することで,将来の人口推移の差異による土地利用の変化を推計した.この結果,日本109水系全流域の人工的土地利用は1976年時点と同程度まで減少することが分かった.また,シナリオ別に人工的土地利用面積の減少率が高い流域及び変化の少ない流域を明らかにした.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3178/jjshwr.31.364
DOI
https://doi.org/10.2208/jscejhe.75.2_i_67_references_DOI_Ij0DRPSDUgf8HA9XvLh6nAwmrP3
DOI
https://doi.org/10.2208/jscejhe.77.2_i_211_references_DOI_Ij0DRPSDUgf8HA9XvLh6nAwmrP3
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10088049
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390564238035305984?lang=ja
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007497953
ID情報
  • DOI : 10.3178/jjshwr.31.364
  • DOI : 10.2208/jscejhe.75.2_i_67_references_DOI_Ij0DRPSDUgf8HA9XvLh6nAwmrP3
  • DOI : 10.2208/jscejhe.77.2_i_211_references_DOI_Ij0DRPSDUgf8HA9XvLh6nAwmrP3
  • ISSN : 0915-1389
  • eISSN : 1349-2853
  • CiNii Articles ID : 130007497953
  • CiNii Books ID : AN10088049
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000398396718
  • CiNii Research ID : 1390564238035305984

エクスポート
BibTeX RIS