2016年12月
白糸台地の棚田景観を形成する水利用の歴史的変遷に関する事例分析
農業農村工学会論文集
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- 巻
- 84
- 号
- 3
- 開始ページ
- 281
- 終了ページ
- 290
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11408/jsidre.84.I_281
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 農業農村工学会
熊本県山都町にある白糸台地の棚田景観保全のためには,用水を供給する通潤用水水利システムが今後も維持管理されること,その歴史的変遷を踏まえながら,農家-地域住民-行政が水利システムの意義を共有することが重要である.そこで,古文書や現地調査結果を用いて通潤用水水利システムの歴史的変遷の事例分析を行った.その結果,白糸台地における水利システムは時系列ごとに,I型(通潤用水建設以前の湧水利用),II型(通潤用水建設後),III型(II型をベースにポンプ等の近代技術を導入したもの)に分けることができた.I型からII型へ改変の場合にも,I型の特性をII型の水利システムに効率的に組み込みながら水利用を高度化するとともに受益面積を増やしていること,さらに,III型はII型をベースにポンプ等の近代的な技術を組み込むことにより,受益面積が増加していることが明らかになった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11408/jsidre.84.I_281
- ISSN : 1882-2789
- CiNii Articles ID : 130005416023
- CiNii Books ID : AA12240517