2016年3月
手術中待機家族に対する術中訪問および看護援助の実態
石川看護雑誌
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- 巻
- 13
- 号
- 開始ページ
- 105
- 終了ページ
- 114
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 石川県公立大学法人 石川県立看護大学
本研究の目的は,待機家族に対する看護援助の実態を明らかにすることである.研究対象は,手術が行われていることがわかる表記のある石川県内の病院(47 施設)に勤務する手術室看護師長各1 名,手術室看護師全員とし,郵送質問紙調査を実施した.回答があった24 施設において,看護師の約6割以上が術中訪問について知っているにも関わらず,導入している施設(300 床以上)の割合は2 施設(18.2%)と少なかった.術中訪問を実施している2 施設について,導入の発起者は共通して「手術室看護師長」であり,きっかけは「待機家族の不安な様子を見て」であった.術中訪問導入における課題は,「スタッフの不足」が最も多かった.術中訪問を行っていない施設であっても,「術中訪問」という用語や形式に捉われず,待機家族への看護援助が工夫して行われていた.このことより,手術中待機家族のニーズにそった看護援助を行うことが望ましいと考える.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1349-0664
- CiNii Articles ID : 120005760232
- CiNii Books ID : AA11961976