2011年4月 - 2014年3月
社会教育における公民教育論の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究では、社会教育の組織化が図られていった1920年代から戦後改革期に焦点をあてて、社会教育における公民教育の性質について、主に戦前自由主義的知識人たちの思想形成過程と戦後教育改革への影響に着目しながら検討を行った。その結果、戦後初期社会教育の基底に存在した公民教育論には、「国民統合の論理を基調とした国家主義的な公民教育」と「政治主体形成の論理を基調とした民主的な公民教育」という公民教育の二つの論理が内在していたとともに、戦前自由主義的知識人たちの間に見られた、講壇的立場と実践的立場という大きく二つの潮流の影響を多分に受けて、戦後公民館構想へと継承されていったことが明らかになった。
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- 課題番号 : 23730742
- 体系的課題番号 : JP23730742