2021年5月
乳幼児期双生児の発育曲線と運動発達
小児保健研究
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- 巻
- 80
- 号
- 3
- 開始ページ
- 404
- 終了ページ
- 411
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)日本小児保健協会
乳幼児期双生児の発育曲線と運動発達の特徴を一般集団との比較から把握し,育児支援に向けた双生児の発育情報を提示することを目的とした。2016年9月〜2017年3月,全国の多胎サークル会員に郵送法質問紙調査を実施した。516人の母親から生まれた1,032人の双生児のデータを分析対象とした。双生児が一般集団よりどの程度小さいかを見るために,得られた双生児成長基準の50パーセンタイル値を用い,出生時から3歳までの一般集団と双生児の発育差を求めた。双生児の体重発育差は,一般集団の成長基準に対して出生時で26%以上だったが,最初の6ヵ月以内に10%以下まで急速に減少し,その後も減少した。身長発育差は,出生時に約7%であり,徐々に減少し,生後7〜8ヵ月で3%以下に達し,その後もわずかに減少した。乳幼児の運動発達は,全般的に一般集団よりも,運動発達の開始時期が多少なりとも遅れていた。しかし,一般集団との差は,それぞれの項目で90%以上通過する年月齢以上では,差はほぼなくなることを示した。これらの双生児の客観的なデータを活用することは,乳幼児期双生児の成長発達に関する保健指導等の支援活動に役立つと考える。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0037-4113
- eISSN : 2433-2046
- 医中誌Web ID : V611390036